2014年10月15日水曜日

IBM System/38

新入社員として入社した会社に時を同じくして導入されたコンピュータです。
コンピュータがどのような仕組みになっているのか、こいつで勉強しました。
プロセッサー わからない。。
搭載メモリー 8MB
ハードディスク 40MB
OS CPF
8inch FDD 最大23枚搭載可能?

IBM System/38は、現代の感覚でみると相当ショボイ性能のように見えますが、このスペックで複数ユーザー同時使用可能で、裏でバッチ処理もこなすなど、当時のPCとは比較にならないほど処理能力の高いコンピュータでした。(当時はオフィスコンピューター:オフコンって呼ばれてた。)

System/38は今の一般的な仮想記憶ではなく、SLS(SingleLevelStrage:単一レベル記憶)で主記憶と補助記憶を連続したアドレス空間とすることで、搭載メモリーの大きさ以上の処理を実行することができたのです。(いまのIBM i は同様の仕組み)
また、画期的なのはRDBの標準搭載ですね。現在はオラクルやMySQLなど有償〜無償のRDBがいくつもありますが、System/38は難しい設定なしに、すぐにRDBを使用することができました。

会社に導入された時は、これをまともに扱える技術者は社内に全くいない状態だったので、先輩を含めて毎日が試行錯誤の連続。
基本的な操作はEOL(Easy Of Lerning)っていう(昔のe-Lerningかな)カセットテープとテキスト教材で覚えたことが懐かしいですね。
EOLで基本的な操作を覚えた後は、本棚いっぱいのマニュアルを片っ端から読んで、半年〜1年後にはそれなりに使いこなせるようになりました。

System/38の標準開発言語は「RPG3」って言って業界的にマイナー言語だったので、こちらも誰に聞くこともできずに前述のEOLと言語マニュアルと他人のソースファイルで結構勉強しました。
社会人になって最初の一年目は残業・休日出勤も多くかなり忙しかったのですが、System/38の仕事をした一年目が今の基礎を作ったのだと思います。

IBM System/38の後継機種IBM AS/400について書く機会があればまた続きを書きたいと思います。



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